100万円を失っても、この契約は解約しよう

僕も、不動産業界にいたこともあるのでわかるのですが、契約というのは、重いものです。

その重さの証明でもあるのが、手付金。

売主が売るのをやめたと言えば、手付金は倍返しになります。

100万円の手付金であれば、200万円を買い手に、渡さなければなりません。

一方、買い手側の気が変わり、買うのをやめた、となれば、手付放棄といって、手付金の100万円は戻ってくることはありません。

つまり、売るほうにも買うほうにも縛りが発生するのが手付金。

最近ネットで、手付放棄の体験をしたブログ記事を読んだので紹介します。

当時、私は長年住んで愛着のあったアパートの取り壊し退去を迫られていました。

家賃も安く立地も良かったので、一生住むつもりだったのですよ。

それが、オーナーが変わったことで、急遽取り壊しが決定してしまいました。

引っ越し先を探さなければならない状況になりましたが、猫を2匹飼っている私には、選択肢が多くありません。

そんな状況で、中古マンション購入を本気で考え始めました。

しかし、中古マンションもペット不可物件が多いのですね…

私は、分譲マンションは基本的に猫はOKだと思っていたので、途方にくれました。

なかなか物件が見つからなかった私は、ペット可物件にはこだわらないという選択をしたのです。

分譲マンションで、部屋の外に出さずに猫を飼うことが、誰の迷惑になるというの?

ペット可の条件を外せば、複数の選択肢がありました。

その中から、立地重視で選んだ中古の築20年のマンション。

私とネコーズが暮らすには十分な広さです。

記憶では40平米弱だったかと。

ここはペットに関してはグレーゾーンの物件でした。

価格も予算内だったので、購入の申し込みをしたのですが…

手続きの進め方に関して、不動産業者が信用できなくなってしまったorz

購入申し込み時点での、値引き交渉を受けてもらえず、ローン審査の結果次第で検討するとのことでしたが、通常、申し込み後の値引き交渉は無理ですよね?

ちなみに、この物件は仲介業者の不動産屋の社長個人の所有物件でした。

最初に住宅ローンの仮審査の結果が出たネット銀行では希望の融資額が通らず。

その理由が、この物件単体にその価格に見合う価値がないとのこと。

私のスペックによっては、希望額の融資が下りるか審査するとの回答でした。

この結果を不動産屋に伝えたら、では他の銀行へ審査を申し込みましょう( ̄ー ̄)b

ああ、最初から値引きに応じる気がなかったんだなと思いました。

それなら、値引きには応じられないと答えればよかったのに…

そのあとで、ローン審査を受けた2つの銀行では、希望額が通ったので、極端に市場価格から外れていたわけではなさそうですが私の購入意欲は、くじかれました…

このモヤモヤしていた時期に、路地の奥のリノベーション済み京町家に出会ってしまいました。

築100年越え

耐震基準?そんなことは考えたこともございません。という物件。

しかも接道していないため、再建築不可。

このため、通常の住宅ローンは使えません。

内覧を申し込んだときに、不動産屋さんから言われた言葉が忘れられません!

「この物件は住宅ローンが使えないので、現金一括購入になりますがよろしいですか?」

よろしくありませんわよ!

ちなみに、中古マンションの仲介業者とは別の不動産屋さんです。

私には購入できないだろうけれど、興味があるなら案内はできますよ、ということで物件の見学に出かけました。

WEB上の写真では、素敵に見えるけれど、実際に見学したら幻滅するのかもしれない。

なんだかややこしそうな物件だから、周辺環境に問題があるのかも?

そんなことも考えましたが、実際に見学してみたら、ひと目で恋に落ちました(//∇//)

私には購入できそうもない、しかし好みドンピシャの路地の奥の家に出会ってしまったことで、私は信用できない不動産業者とのマンション購入契約を解約する決意をしました。

あの路地の家が購入できなくても、どこかに存在するはずの理想的な住まいをじっくり探そう。

この決断をするまでは、暴れまわりたいほど迷いましたわ。

中古マンション購入契約の手付金は100万円

解約したら、このお金は返りません。

私にとっては大金です。

でも、この100万を惜しんで、契約を進めたら、この先30年近くこの契約に縛られることになる。

私の性格上、後悔して自分を、ののしってもがくことが、簡単に想像できます。

無理や…

これ以上、話を進めるのは無理!

100万円を失っても、この契約は解約しよう!

そして・・・

そして私は、マンション購入の契約を解除しました。

当時は何の先行きも決まっておらず、この先どうしたらいいのかもわからない状況でした。

長年暮らした愛着のあるアパートの取り壊し退去の日程はせまっている。

しかし、100万円を失って、なおかつ引っ越し先は決まっていない…

この状況で、私が一目ぼれした路地の家の購入に住宅ローンが使えることが決まったのです!

紆余曲折有りましたが、路地の家の仲介を請け負ってくれた、不動産屋の担当者さんには本当に感謝しています。

担当者が違ったら、おそらく購入できませんでした。

そして現在は、ひと目惚れした路地の家に猫たちと共に静かに暮らしています。

あの時、マンションの購入契約を破棄して本当に良かった!

失ったお金は大きかったけれど、現在の暮らしに満足しているからこそ、そう思えます。

私の人生最大級の決断でした。

少し長い記事の引用になってしまいましたが、その時の逡巡が伝わってくると思います。

100万円を失うことは大変な痛みが伴ったと思いますが、気の進まないままにそのマンションを購入していたら、後悔はさらに大きなものになったと思います。

その点、この方は、正しい決断をしたのだと思います。

生きていく中には、様々な選択を迫られることがありますが、そういうときこそ、落ち着いて、自分の本当の思いに正直にありたいものですね。

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