今思いだしてもきつかったのは、倉庫での仕事でした。
僕は、その倉庫で直接雇用されたのですが、他に派遣労働者も何人もいました。

結果から言うと、僕は一日でギブアップでした。
あの倉庫に派遣されてきた若者たちの絶望的な目、あるいは、無気力な目、それを、今も忘れることができません。
その若者たちと比べ、僕は恵まれています。
何よりも、彼らほど今後生きなくて良いのです。
つまり、彼らよりも残りの人生が短いのです。
そして、あと数年で、年金の報酬比例部分がもらえます。
そしてさらに言えば、若者と違い、将来の不安がないのです。
将来の不安がないなんて、嘘っぽく聞こえるかもしれませんが、僕は、20代30代で苦しんだ自分自身と比べたら、今の僕の生活は楽すぎて、極楽です。
若いときの苦しみは、過酷です。残酷です。
まだ欲もあるし、自分の人生を何とかしないと、と真剣に思い悩みますからね。
今はもう、余生なので、本当に楽です。
だって、すべてを受け入れて生きていくだけですからね。何とかしようなどと、何も考えていませんからね。
ただあるがままに生きる、それで十分です。
でも、だからこそ、あの日雇い派遣の若者たちの暗い目を忘れてはいけないと、思っています。
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