人間の生活というのはだましあいなのか

植村直己さんの言葉に、以下のようなものがあります。

要するに、ぼくは、人間の生活というのはだましあいだと思うんです。……成功するためには、人をだまして勝ち抜かなきゃいけないんですから。……文明社会というのは、わずらわしい感じがします。生存競争が激しくて、いくら文化程度が高くなったといっても、人間自体が幸福を感じていないような……。  

かれは、冬期マッキンリー単独登頂ののち、と言うか、その最中に、帰らぬ人となったのでした。

僕は、彼は非常なペシミストだった、と、思っています。

文明社会では、あるいは、資本主義社会では、息が詰まる、と、思っていた人なのではないか、と。

出世するのはまじめにがんばる人ではなくて、「他人を自分の道具のように利用する人」だったりします。

ジェフ・ベゾスは一日8時間たっぷり寝て、仕事は一日に3個の決定をするだけで、あとは下々のものがよろしくやってくれるわけです。

  • 労働は自己実現
  • がんばればいつか報われる
  • 自己犠牲は尊い
  • この世は公平で平等
  • 労働者は自由意志で働いていて、雇用主と対等

とか言う人がいますが、んなわけねえだろ。

政府が求める「人間資源(ヒューマンリソース)」は、「従順な労働者」 。

そして、勤勉な納税者。

政府は、

  • 「労働しろ」
  • 「消費しろ」
  • 「納税しろ」
  • 「結婚しろ」

と言います。

まあ、政府には、騙されるふりをして、非課税収入内で賢く暮らして、低消費で生きていくことといたしましょう。

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