オランダの29歳の新星ブレグマンによる、新しい時代への啓蒙の書が隷属なき道。
AIとの競争に勝つベーシックインカムと一日三時間労働との副題の通り、ベーシックインカムへと向かう世界を予見しています。

福祉プログラムを全てやめるかわりに、 全ての国民に、例えば一律年間150万円の金を与える、というもの。
ケインズは1930年の講演で、「2030年には人々の労働時間は週15時間になる」
と予測したものの、未だにそのようにはなっていません。
え?
まだ2021年じゃね、と仰るのですね。
そう思われるかもしれませんが、
2030年なんて、すぐそこですよ。
借金によって消費を拡大させる資本主義は、
21世紀となった今、「中流」は崩壊し、
貧富の差は有史上、もっとも広がってしまいました。
富める者はさらに富み、金のないものはさらになくなる状態。
俗にいう、ケツの毛まで抜かれる、というやつです。
産業革命以降の2世紀で、長く停滞していた世界経済は250倍、
1人当たりの実質所得は10倍に増えたにもかかわらず、
うつ病が歴史上かつてないほどの健康問題になっているのも事実。
富の不均衡が極大化した今こそ、
時間と富の再分配、労働時間短縮とベーシックインカムが必要だ、
と、ブレグマン は言います。
僕は大いに賛成ですが、あなたは、どう思いますか。
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