その気持ちの根底にあるのは疎外感かもしれません

 自分探し、という言葉があります。

若い頃は、僕もその言葉にまどわされて、

本当の自分、なるものを探そうと、していた時期があります。

自分探しという思考、あるいは感情の、背後にあるものは、

自分の本来いるべき場所はここではないのではないか、という思い。

つまり、ここではないどこか、に行きたくて、

そして、今の自分ではない本当の自分、に出会いたい、なりたい、

ということなのではないでしょうか。

ここではないどこか、を、求めたくなる気持ちの根底にあるのは、

疎外感、かもしれません。

この疎外感こそが人間存在の普遍的なジレンマであるとして小説を書いたのが、

フランツ・カフカやジェームズ・ジョイス、アルベール・カミュ、などの作家ですね。

しかし、ここではないどこかを求め、

今の自分ではない本当の自分なるものを探せば探すほど、

本質からは遠ざかっていきます。

なぜなら答えは、外の世界にはない、からです。

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