単純なポジティブ思考は危ない、と、
僕は、思っています。
本屋に行くと、
安易な本がいっぱい並んでいますよね。
もう、それはいっぱい。
で、こうすれば、上手く行くよ、とか、
こういう考え方をすれば、成功するよ、とか、
どの本も、それなりにいいことを言っているのですが、
これだけ、そうした類いの本が売れ続けているというのは、
つまりそれだけ、自分の人生はだめだ、とか、
何とかしなくちゃ、と、思っている人が多いのでしょう。
なんか、ダイエット関係の本も一緒。
手を変え品を変え、いろんなダイエット法が出てきますが、
それだけ、ニーズがあるのでしょうね。
あと、占いなんかも、そう。
ベースにあるのは古来からの占いでも、
そこにオリジナリティを加味して、
たとえば、○○術占い、などと、もっともらしい名前を付け、
これまた、何々タイプ、などと、タイプ分けをしたり、
そのネーミングも、それなりにもっともらしかったりして、
ちょっと古い話だと、このやり方で成功したのが、細木数子。
で、このパターンは、今もそれなりに使われているようです。

何日か前、芸能人を占っている人を、偶然テレビで見て、
ああ、またやってるなあ、と、思った次第。
あ、スイマセン、このまま占いの話になってしまうと、
どんどん違うほうに行ってしまうので、戻します。
で、なんでしたっけ、あ、そうそう、
単純なポジティブ思考は危ないよね、という話でした。
何が言いたいのかというと、
人生は、白黒で判断できるほど単純ではない、ということ。
怒りや不安、嫉妬などの感情は、社会的感情とも呼ばれますが、
こうしたものがなければ、人生は味気ないですよ。
ただ、こうした感情に溺れる、というか、
鷲掴みされたままだと、それもまた苦しくなるばかり。
人間と同じ哺乳類でも、
犬や猫は、今、の感情に忠実で、
過去を悔いたり、未来を憂いたりはしません。
この辺りは、心の動きを分析した、仏陀釈尊が、
2500年前に説いた教えがありますから、
それなどは、参考になるかと、思います。
ただし、仏教も、初期仏教でないと、
お釈迦様の教えではありませんから、注意が必要。
たとえば、法華経などは、好きな人も多いので、
あまり批判はしたくないのですが、
仏陀釈尊の教えとは何の関係もない、SFのような話。
まあ、でも、それで、救われる人もいるのでしょうから、
それはそれで、一定の市民権を得ているのかもしれません。
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