以前仕事先で、ある先輩社員から、愚痴を聞かされたことがあります。
それは、気分良く妻に話をしていたら、「その話は何度も聴いている」と言われたらしいのです。
で、その先輩社員は、おまえだって何度も同じ話をするじゃないか、と、やり返したそうなのです。
それで、険悪な雰囲気になって、飯も不味くなったよ、と。
僕は、僭越とは思いましたが、こんな言い方はどうでしょう、と、打診してみました。
おまえと話していると楽しくて、ついつい同じことでも何度も話したくなるんだよ、と。
先輩はしばらく考え込み、なるほど、と言って席を立ちました。
そしてしばらくして戻ってきて、確かにそういう言い方ならば、相手は怒らんな、と。
この先輩の場合、相手、つまりこの場合は奥さんと、同じ土俵に立って言い争いをしてしまったわけです。
でもそれでは、相手の反感を買うばかりで、どちらにとっても不毛な時間。
せっかくの楽しい夕食の時間が台無しです。
感情的になっても、何もメリットはないのですから、
状況を俯瞰的に見て、

冷静に判断することが肝要です。
これは、僕自身への戒めでもあります。
若い頃はすぐに感情的になり、自分を見失う場面が、多かったですからね。
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