一日15時間労働という過酷な工員生活の中で

父親が強盗に襲われて殺され、学校を辞めざるを得なかった彼は、一日15時間労働という過酷な工員生活の中で、シェークスピアを読みながら、心を見つめる生活をしたと言います。

その彼、ジェームズ・アレンの、「心の平穏は、最も美しい知恵の宝石である」という言葉は、仏教的精神に基づいた霊的な生活から生まれたようです。

同じ水を飲んで、牛は乳を作り、蛇は毒を作る

同じ水を飲んで、牛は乳を作り、蛇は毒を作ると言います。

アレンが父を失ったのは15歳のときで、しかもその殺され方は強盗に襲われるというきわめて悲劇的なものでした。

この事件が多感な彼に与えた影響は、当然のことながら少なからぬものがあったに違いありません。

自分の不幸を嘆き、転落していく道も大きく口を開けていたでしょう。

しかし、彼は、そうはならなかった。

彼の父が愛読していたシェークスピアから、彼は心の栄養を汲み取ったのだと僕は推測します。

実は僕は、恥ずかしながら一冊もシェークスピアを読んだことがありません。僕には、いくつかのタイトルと、主に悲劇を書いた作家であるという上辺だけの知識しかありません。

しかしアレンは、悲劇の底を打ち破った光明のようなものを、その有名な劇作家の作品の中から読み取り、思索を深めていったのかもしれません。

どのような環境も、それをどう活かすかで、変わってきます。環境を変えるのではなく、与えられた環境の中でどう生きるかが大切なのです。

どのような境遇に置かれるにせよ、「毒を作るのではなく、乳を作る人生を歩みたいものだ」と、僕は思っています。

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