若い頃は特別な経験から、より大きな幸せを感じる傾向があるが、年をとるとともに、何ということもない普通の経験に幸せを感じるようになる、ということを、発表したアメリカ人研究者がいます。
これは、頷けます。
それと言うのも、僕が、それに当てはまると思うから。
たとえば、旅行。

旅行好きでしたから、国内海外、いろいろ行きましたが、近場をおろそかにしていたのですよ。
そしてまた、変哲のない日常を、さしてありがたいとも、思っていなかったのですよ。
ところが、このところしみじみ思うのは、わざわざ遠くに行く必要もないかな、ということ。
むしろ、近場にこそ、面白みを見つけられるし、さらに言えば、変哲のない日常にこそ、喜びを見いだせているから。
これは、生命力が落ちてきて、アクティブではなくなっているから、という理由もあろうかとは思いますが、それだけでもなく、旅行で得られる喜びは、もうあらかた想像がついてしまうせいでもあります。
つまり、過去の経験が、結果を先読みしてしまうのですね。
だったら、無理して行かなくてもいいか、と。
それよりも、身近にある幸せに注目しよう、と。
実は身近にこそ、かけがえのない幸せがあったりしますからね。
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