久々に豪快な人生を垣間見ました。
豪快にもいろいろあって、
経済的に成功していて豪快な人と、
経済的に破綻していて豪快な人と、
まあ、いろいろ。
今回は、後者のほう。
以下は、弁護士ドットコムニュースからの引用。
65歳以上の高齢者で、いわゆる「無年金者」は約57万人(約3.2%)いるという(令和元年「後期高齢者医療制度被保険者実態調査」)。理由は人それぞれだが、自営業者や厚生年金に加入していないアルバイトなど「第1号被保険者」は自主納付という制度が大きく影響しているとされる。 吉川秀夫さん(仮名・71歳)もその一人で、50年を超えるギャンブル人生を歩み、年金なし、貯金なし、まして財産などない、老後破産状態にあるという。 現在は警備の仕事で手にする、毎月23万円の収入のみで生活している。
若い頃は、年金や税金の納付分も含め、すべてギャンブルにつぎ込んできた。酒や豪遊は減る一方だけど、ギャンブルは入ってくる(儲かる)可能性があるから。
こんな破滅人生だったから、18歳で長崎から上京して以来、実家とは長く絶縁状態が続いていた。 40歳手前の頃、おふくろがバセドウ病になって、オヤジも足が悪くて動けないというので、19年ぶりに里帰りした。面倒はずっと姉貴任せだった。 俺は、酒は飲まないが、東京に出て以来、ずっと打つ、買うなど遊ぶことに夢中だった。今になって、唯一の心残りは、親孝行ができなかったこと。だから姉貴には言ってある。俺が死んだら、墓も位牌も線香もいらない。ただ焼いてくれれば御の字だって。
今は週6日、警備の仕事をして、約23万円の月収で何とかしのいでいる。埼玉県の東上線沿いにあるアパートの家賃は約4万円。健康保険料だけはきっちり払っているよ。 俺のポリシーは、働ける限りは公的支援に頼らないこと。俺みたいのが、貴重な公金の世話になったら罰が当たるだろ。 昔に比べて生活も質素になったよ。1日100本以上吸っていたタバコも半分以下に減らしたし、ギャンブル代は食費を削っても、月1万2000円がやっという感じ。車券、馬券、舟券、パチンコの類いは、1回数千円程度とかわいいものだ。 悩みの種は、悪いギャンブル仲間に誘われる麻雀。あの牌を握る感覚、大きな手を上がった時の快感が忘れられず、弱いのにやめられない。
18歳から、世間的には灰色の人生を送ってきたが、自分的にはバラ色の人生だったと思うよ。世のため、人のためには何もしてこなかったが、人に迷惑をかけなかったのは、俺の唯一の誇りかな。 若い頃は借金もしたけど、すでに完済しているし、10年ほど前に弁護士に過払い申請を依頼したら、何と300万円以上も戻ってきたよ。とはいっても、どん底の後輩に数十万貸した以外は、すべて博打で溶かしてしまったけどさ。がははは。 そんなこんなで、年金なし、預貯金なし、まして財産などはない、いまだ、その日暮らしの人生だけど、後悔はしていない。自分で決めた人生だから。
うーん、 長い記事なので、
途中を端折りました。
東上線沿いの家賃4万円のアパートで、
暮らしているとのこと。
僕も東武鉄道沿線なので、
電車内ですれ違っているかもしれません。

まあ、それはさておき、
豪快と言えば豪快な人生。
人生はギャンブルである、大いに賭けるべし、
と、言った人がいます。
まさに今回取り上げた、
吉川秀夫さん(仮名・71歳)は、
その如くの人生。
「後悔はしていない。自分で決めた人生だから」
の言葉が、
潔くていいです。
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