ギリシャの哲学者と言えば、
僕は、エピクテトスが好きなのですが、
ディオゲネスにも、面白い話があります。
犬のような生活を送っていた彼は、
樽の中で生活。
あるとき、大王が彼のところにやってきて、
何か欲しいもの、希望するものはあるか、
と訊くと、
ディオゲネスは、
そこに立たれると日陰になるからどいてください、と。
ディオゲネスの望みは、自由な生活。
日向ぼっこを楽しんでいるときだったので、そこをどけ、と。
大王も、なかなかの人物で、怒るではなく、
帰り道、自分もあのようでありたい、と。
この大王、アレクサンドロスは、旧約聖書にも登場する大物。
その彼をして、敬服させたディオゲネスは、
そんなことは意にも介さず。
他者の反応など、ディオゲネスは、無関心。

世界市民、を自認していたディオゲネスは、
国家社会にも依存していませんでした。
今の時代に彼が生きていたならば、
もっとやすやすと、世界市民になれたでしょうね。
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