長生きリスクと賃貸住宅

今日の読売新聞で、単身高齢者らの入居支援をしているNPO法人の記事が載っていました。そのNPO法人は、賃貸住宅への入居を断られやすい単身高齢者に対して、住まいの確保や入居後の見守りなどを行っているようです。

複眼を持って眺めると、大家の立場からすれば、単身高齢者に部屋を貸すことは、さまざまなリスクがあります。貸し渋る大家の気持ちも、わからないではありません。

自分の年金に照らし合わせて考えると

この記事に登場した単身高齢者の男性は71歳。キッチンとトイレが付いた10畳の部屋の家賃が7万円だそうです。場所は、東京墨田区の木造2階建てアパートの一室だそうです。

僕はこの家賃を見たときに、高いなと思いました。東京では、相場の家賃なのだと思いますが、自分に照らし合わせてみたときに、住居費だけで毎月7万円の支出があったら、やっていけません。

僕自身の、現時点での年金の月額は8万円ほどの予定です。これは、年金定期便を見ることで、だいたいの額を知ることができます。

その8万円から7万円の家賃を支出したら、当然のことながら残りは1万円。これでは、生活できません。

住宅ローンにはゴールがあるが

単身高齢者には、「貸してくれる部屋を見つけるという大変な作業」に加えて、「借りたあとも住む限りは支払いが続く賃貸費用」がのしかかります。単身高齢者が、都内で生活するためには、それなりの年金受給額が必要です。

僕自身は、54歳で親の介護のために建て替えた一戸建てに住んでいますが、住宅ローンの毎月の支払いは7万円です。先ほど話した墨田区の賃貸アパートに住む男性と、同額です。

ただ、住宅ローンには、ゴールがあります。僕の場合は、あと11年弱で、そのゴールにたどり着きます。繰り上げ返済ができれば、そのゴールは近づきます。

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ゴールなき賃貸住宅におけるリスク

ところが賃貸の場合は、ゴールはありません。そこに住む限りは、支払いは続きます。これは同時に、長生きリスクにも関係します。

持ち家であれば、住宅ローン完済後は、住居費は格段に軽減されます。一方、賃貸生活には、住居費の軽減が訪れることはありません。

それができるのは、より安い家賃のところに引っ越した場合のみです。しかしその自由は、若い人には当てはまりますが、単身高齢者には当てはまりません。

単身高齢者が賃貸住宅に住む場合は、長生きリスクとも同時に向き合わねばならないのです。住宅の問題は長いスパンで考えるべきだと、僕は常々思っています。

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