水墨画は味わい深く、内省に向かいやすくなる

室町時代には、相国寺を中心とした禅僧たちによる芸術アカデミーと並行して、将軍の近侍として仕える同朋衆と呼ばれる者たちも、独自のサークルを作っていた、と言われています。

同朋衆のなかで、絵師のグループを代表するのが、三阿弥と呼ばれる人たちです。

三阿弥とは、能阿弥、芸阿弥、相阿弥の父子三代のこと。

ちなみに、阿弥は阿弥陀のことであり、阿弥陀信仰を掲げた時宗に属する人々。

彼らにはこの時代の芸能をリードする者が多く、能楽の観阿弥、世阿弥父子や、連歌師の頓阿弥、琳阿弥、庭師の善阿弥などが有名ですね。

三阿弥のうち、能阿弥は十五世紀中ごろを中心に義教、義政に仕えました。

上は、能阿弥の代表作「白衣観音図」。

数本の竹を背景として、水辺の岩に坐す観音の姿を描いたもの。

これは、芸阿弥の作品「観瀑図」。

人里離れた幽境の趣を表現していますが、幽境は禅僧の好んだ境地でもありました。

水墨画というのは味わい深く、内省に向かいやすくなりますね。

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