先の見えなかった30代前半、僕は人生を変えたいと思い、3か月ほど、イギリスで暮らしたことがあります。
チチェスターという小さな町でホームステイを終えたあと、イギリス中を、2か月ほど旅してまわったのですが、最後のほうは、だんだん飽きてきて、ハワースのB&Bで、一週間ほど滞在していたときに、労働するおじさんを見たのですよ。

朝食のときで、広いダイニングで、典型的なイングリッシュブレックファーストを食べているときでした。イギリスは、朝食だけは豪華ですからね。特に田舎は。
で、そのおじさん、たぶんリース品だと思うのですが、それを決まったルートで回っているような、そんな一場面だったのですが、何か、決まった仕事のルーティンがあるのって、いいな、と思ったのを覚えています。
それと言うのも、イギリスから帰ったあとの身の振り方が、わからず、これから俺の人生はどうなるのか、と思っていたときだったので。
で、何が言いたいのかと言うと、仕事をしない完全リタイアだと、すべてを自分でマネジメントしなければいけないのですよ。
若ければ、たぶん、人によっては、大丈夫です。
好奇心に従って、行動していれば、退屈はしないでしょう。
しかし年を取ると、まず、体がそう軽快には動けなくなります。
そして、自分で考えて行動すると言っても、経済的な制約があります。
そして、導き出される一般的な過ごし方としては、以前にも書いたことがありますが、散歩と図書館通いです。
事実、我が町の図書館のみならず隣接する市の図書館も、年寄りで溢れています。
特に夏は、冷房費の節約も兼ねて、年寄りが集まってくるのが図書館です。
まあ、図書館は良いのですが、毎日図書館もねえ。
そういうことで、自己マネジメント能力が、完全リタイア生活には要求されるかな、と。
ましてや今は、コロナ騒動で、図書館に長い時間いることもできませんからね。
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