鴨長明の方丈記でも、天変地異や世の無常が描かれており、彼は自分の人生も不如意で、世を捨て、小さな方丈に、行きつくのですが、良寛さんにせよ、世捨て人の根底には、人の力では如何ともし難い諦めのようなペシミズムがあると思うのですよ。
そういう意味では僕も、ペシミストです。

つまり、悲観論者、ね。
まずは、人生を、悲観的に考えるのですよ。
その上で、どうやって、自分のできる範囲内で幸せを追求するか、ここに、注力するわけです。
で、毎年強さを増しているように思える台風。
この脅威は、毎年訪れると考えてよいでしょう。
で、いずれかのときに、自宅が被害にあったら、経済的に再建はかなり難しいと、思っています。
そうしたあきらめが、根底にあります。
あるいは、病気。
病気になったら、長患いすることなく、さっさと死にたい、というのが、僕の本音。
なぜなら、誰も、身内がいないし、哀れな姿でこの世にしがみつきたくないし、この肉体から解放されたい気持ちもあるし。
何一つ、思うようにならないのが、この世。
ならば、それを前提に、自分にとっての最大限の幸せを実現していくしかない、というのが、シンプルな僕の哲学。
ただ、このように割り切るまでは、グダグダに悩み抜いてきました。
特に、20代の頃の悩み、暗さ、悲惨さは、今思いだしても、胸が潰れそうです。
20代の頃の自分を不意に思いだすことがあり、よくあの、暗い精神状態の中で、死なずにいられたものだと、思いました。
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