例によってネットサーフィンをしていて出会った面白い記事のご紹介。

この方はすでにリタイアされているようで、大変思索力のある人だと、思いました。
たとえば、以下はその方の記事からの抜粋。
今日取り上げるのは、「無我」について。ブッダは、自己という概念は想像上の誤った思いこみで、実態を持たないと説いている。
昨日紹介した、「苦しみの原因は欲である」は比較的理解しやすいが、「無我」はかなり難しい。
しかしロバート・ライトはこの難題に科学的、論理的に答えようと研究データを紹介していく。
分離脳の実験、そしてベンジャミン・リベットがはじめた一連の有名な実験。それらを踏まえた上で、行動を起こそうと「決意」したことを本人が自覚する前に、すでに脳が行動を起こしている、と論理的に結論づけている。
僕らが水を飲むのは、「飲む」と自我が決めたからではないのだ。
「飲む」ことはすでに何かが決定していて、「自我」はその一瞬後にそれを追認し、そして、「それは自分が決めた」と錯覚しているに過ぎない・・・らしい。
“今まで慣れ親しんできた、「頭の中での妄想をほぼ現実として認知し、それに寄り添う」ような思考・行動パターンは、そう簡単に塗り替えられるものではない。
あたかもCEOのように自分自身をしっかりと掌握している「自我」というものは、どうやら存在しないようだ。
そしてもう1点、僕らのほとんどは、自分が「平均以上」の人間だと思っている。これは明らかに間違いだ。分布がよほど極端でない限りは、約半分は「平均以下」の人間であるはずだからだ。
人は自分をより有能であると信じ、人にもそう思わせようとする。その理由は前回も書いた、「遺伝子増幅」に求めることができる。周囲が自分を有能だと思ってくれた方が、遺伝子増幅には有利なのだ。
僕らは遺伝子を残すために、はなはだ自分に都合がいい形の「自我」を有していると考えれば、このややこしい状況もすんなり腑に落ちるというわけだ。
多くの示唆を与えてくれる内容です。
このように、他の方のブログを読むことで自分の内省の助けになることがあり、これからも、定期的に、ネットサーフィンをしていきたいと思いました。
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