7月11日から始めたアルバイトですが、12日間働いたことになります。50代後半の、それも慣れない仕事なので、もちろん楽ではありません。
とりわけ、猛暑の中での廃棄物の仕分け作業のときは、なおさらです。ただ、ずっと廃棄物の仕分けをしているのではなく、従業員の送迎をしたり、メール便を決まったルートで配達するなど、変化にとんだ仕事なので助かっています。
ほどよい労働は、楽をもたらす
母の死後、年金収入は皆無となり、生きるために働き始めたわけですが、母の介護をしていたときはいざ知らず、その後一人になって、母の49日法要を終えるまでの日々は、介護もなく、仕事もなく、ほぼ家にいることの多い日々でした。
そうした日々は、楽かと言えば、実はそうでもないのです。確かに毎日好きなだけ寝て、束縛もなく、好きなものを食べ、自由なようですが、次第に生活が怠惰になっていきます。
毎日が日曜日が常態化すると、それはそれで、苦になり得るのです。一言で言えば、張りがなく、リズムのない単調な生活、なのです。
だから、久しぶりにアルバイトをしたときは、新鮮でした。また、長時間でないのも良いのかもしれません。毎日5時間ほどの労働です。
苦楽の中道とは
仏陀の説いた苦楽の中道は、極端な苦行の中にも極端な快楽の中にも幸せはない、というものでした。今の僕で言えば、何もしない生活と、働き過ぎの生活、その両方に幸せはない、と言い換えられるかと思います。
月曜から金曜日まで5時間ほどの労働をすることは、まさに僕にとっての「苦楽の中道」なのです。働くようになって、週末に休みがあることの喜びを深く感じられるようになりました。
毎日が日曜日では、休みの喜びがありません。やがてそれは、苦、にもなります。
苦楽とはつくづく不思議なものだ、と、思う、今日この頃です。
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