逃げながら年だけを重ね

閉塞感というと、風通しのわるい環境が思い浮かびませんか。

僕は、転職が多かったのですが、その理由は、閉塞感。

一つのところで働きだすと、

そこの人間関係や仕事内容に、息苦しさを感じるのが常でした。

たとえば、ずっとこの上司の下にいるのか、

と思っただけで息が詰まったし、

ずっとこの仕事をやり続けるのかと、

思っただけでめまいがしました。

幸い、時代が良かったのか、辞めてもすぐに転職できました。

転職以外では、カルト教団での集団生活。

2年ほど、統一教会で集団生活をしましたが、

やはりここでも、次第に閉塞感を感じるように。

ただ、教義の縛りがあったので、逃げ出すときは大変でした。

事程左様に、行き詰ると逃げ、

息苦しくなると逃げ、

閉塞感を感じると逃げ、

しながら年だけを重ね、

33歳のときに、自分探しのためにイギリスへ。

海外でしばらく暮らせば変われるかも、とも思ったのですが、

むしろ不安は、つのるばかり。

だって、先が見えなかったんですから。

友人たちは大半が結婚し、家庭も仕事も順調。

自分だけは、先が見えず、息苦しい、と。

つまり、閉塞感、こそが、

どうも自分を行動へと駆り立てていた要因に思えるのですね。

結婚しなくて良かったと思えるのは、

おそらくこんな僕であれば、

伴侶との暮らしにも閉塞感を覚えただろうから。

相手がいると、自分だけの問題では済まなくなるし、

ましてや子供でも出来たら、なおのこと、逃げられません。

だから、一人で良かったと、冷静に思えます。

スポンサードリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする