『東京五輪後の日本経済』(小学館)を著した元日本銀行政策委員会審議委員の白井さゆり氏によれば、ひとり暮らしの高齢女性が最も貧困率が高いそうです。

以下は、東洋経済オンラインに掲載された彼女の弁。
「日本には主に、次の3つの貧困層が存在します。いちばん割合が大きいのは、ひとり暮らしの高齢女性です。
昔の女性は専業主婦が多かったため、配偶者が亡くなった後は、国民年金だけで生活している人も少なくありません。
わが国では、そうした人たちが貧困に陥るケースが非常に多く、日本の貧困の典型的な形といえます」
「その次に多いのが、若い人たちの中で、自由を求めて定職に就かない人たちが貧困に陥るケースです。フリーターなどを続ける若者などが、その典型です。
さらには、数としては少ないものの、シングルマザーによる貧困問題も深刻です。
シングルマザーの場合には、子育てと仕事を両立させるために、パートタイマーなどを選ばざるをえないため、貧困に陥る可能性が非常に高くなるという傾向があります。
しかし、彼らの性質上、なかなか暴動を起こす存在にはなりにくいといえます」
僕の意見は、少し違います。
フリーターなどを続ける若者などと言っていますが、好きでフリーターになった人ばかりではないでしょう。
ちょうど就職氷河期にぶつかってやむなく非正規とかフリーターとかになった人も多いと思いますよ。
だからちょっと白井さゆり氏の弁は、納得がいかない部分もあります。
シングル女性に比べ、しっかりとした勤めのある旦那を持つ妻は、年金の点で大きく有利です。しかもこの妻は、自分では年金を納めていないのです。
これでは、シングル女性は浮かばれません。シングル女性は、働いているうえに、年金も納めていて、それでいて、旦那のいる妻よりも、老後は、経済的に危険にさらされるのです。
ネットなどを見ていると、それでもシングル女性はたくましく、自分で何とかやり繰りしています。
情けないのはシングル男性のほうです。もちろん、しっかりした男性も多くいますが、ダメ男は本当にダメですからね。
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