金銭感覚が狂った夫婦の甘さ

今朝読んだ、ダイアモンドオンラインで、びっくりする記事があったので、紹介します。

● 夫婦2人暮らしで支出は月65万円 定年直前なのに貯金は100万円だけ

 先日、退職後の家計について相談に来た会社員のHさん(57)もそうでした。Hさんは2人のお子さんが独立され、現在は妻(55)と2人暮らしです。お子さんが高校生くらいの頃からHさんは役職に付いたことで収入が増え始め、それに伴って支出も増えていきました。そして、お子さんが大学を卒業し、独立された後もその支出額は減ることがありませんでした。

 現在のHさんの収支がどうなっているかというと、手取り収入約58万円に対し、支出は約65万円。そのうち約20万円が住宅ローンの支払いで、あと15年続きます。完全な赤字状態ですが、ボーナスが年間で300万円ほどあるため、そこで補填ができてしまっています。

 このような収支の状況でも、多額のボーナスがあるので貯金は当然あるのだろうと思いましたが、実際は違いました。このご夫婦は毎月の収支も赤字であれば、ボーナスが出るたびに両親に何かプレゼントするとか、帰省・旅行費用に充てる、高額な固定資産税を払うためなどにお金を使い切ってしまっていたのです。なので、定年目前というのに貯金は100万円もありません。

 老後資金の計画はどうなっているのかというと、「退職金で何とかなる」と考えているようでした。Hさんの会社はいわゆる大手企業で、退職金が何層にも分かれて準備されています。企業年金としてDC(企業型確定拠出年金)も準備されており、定年退職時には非常に手厚い退職金を手にすることができます。総額にして約5000万円にもなります。

 このようなうらやましく思える状況にあるのに、今の暮らし方を続けていくと、10年しか老後資金は持たないことが分かりました。ご夫婦の年金が手取りにして約24万円にもかかわらず、生活費が住宅ローンも含め月に65万円かかる状況があと15年も続きます。15年間は差額の41万円を老後資金から切り崩さなくてはいけません。年間にすると492万円。10年も続けてしまうと、4920万円が生活費としてなくなってしまうのです。

 この事実が分かり、Hさんは焦りました。せめて20年から25年は持つだろうと思っていたそうですが、現実は甘くはありません。そこで、支出をどうすれば下げられるのかを考えた際、住宅ローンという固定費の負担が急に重く感じられたそうです。繰り上げ返済などで早めの完済を目指すことも今は難しいので、他の費用を下げていくしかありません。

 ただ、妻は「家庭で消費するもので節約できるところはあまりない、頑張ってもあと5万円下げられるかどうか」と消極的です。そもそも2人暮らしで月65万円かかる暮らし方はどうなのでしょうか。ですが、妻は今よりも生活費を下げるとどんな暮らし方になるのか不安になるような口ぶりです。長年の習慣で、金銭感覚が狂ってしまっているのではないかと思えました。

 退職一時金でもらう金額と年金でもらう金額の組み合わせや時期を変えてみても、受け取る総額が変わらないことが分かり、このままでは生活を継続できる見込みが立ちません。答えは生活費を下げることにしかないのに、下げられる見込みがある支出を見つけきれないまま、相談時間は終わってしまいました。

 収入がたくさんあるからといって、蓄えや老後資金がたくさんあるかといえば、そうではありません。将来は収入が減るのが当たり前で、Hさんの場合は稼ぎによる収入から年金に変わることで減ることが分かっているのですから、その収入に合わせた生活規模にしていかなくては、お金はどんどん減っていきます。そして、それに備えて若い頃からお金をためることが大切なのです。

 こういったことが理解できず、定年したら再雇用で働こうか、それともやめてゆっくり過ごそうかなどと考えている時点で、Hさんも妻と同じような考え方であったことが分かります。今のままでは老後貧乏、老後破綻まっしぐらです。早く気が付いて、軌道修正をしてほしいものです。

うーん、高収入家庭にありがちな、脇の甘い家計の見本のような例ですねえ。

ただ、長年、こうした緩い消費生活に慣れ切っていると、今後、軌道修正していくことは、かなり難しいと思います。

もう少し若ければ、気合を入れ直して再出発することも可能でしょうが、何分、もう定年間近の身。

果たして、軌道修正できるのでしょうか。

まあ、相当な痛みが伴うでしょうが、家計を見直して生活を改善しなければ、破綻は目に見えています。

もう、四の五の言っている時間はないのですから、猛烈な反省ののちに、大胆な生活支出の削減を行って、地道に生きることを学び直すしかないでしょうね。

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