将来、老後資金が不足する原因は主に以下の3つが、考えられます。
- 寿命が伸びると推測される
- 退職金が減少傾向にある
- 年金支給額が減少すると推測される
推測、あるいは、傾向、と、確定したものではありませんが、ほぼ、そのようになるだろうことはもはや誰の目にも明らかなこと。

では、具体的にどのような備えをすればいいのかという話になると、 金融審議会の市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」 によれば、以下のことが提案されています。
適切なライフプランを立てること
「大学卒業、新卒採用、結婚・出産、住宅購入、定年まで一つの会社に勤め上げ、退職後は退職金と年金で収入をまかない、三世帯同居で老後生活を送る」というこれまでの標準的なライフプランが必ずしも当てはまらなくなるこれからの時代は、自分がどのようなライフプランを想定するのか、そのライフプランに伴う収支や資産はどの程度になるかを「見える化」したうえで対応を考える必要があります。
「自助」の充実
想定したライフプランにおける自分が望む生活水準に対して、必要となる資産や収入が足りないと予想される場合は、状況に応じて、就労継続の模索、支出の再点検・削減、保有する資産を活用した資産形成・運用といった「自助」の充実を図りましょう。
資産寿命を延ばすこと
想定したライフプランにおいて、公的年金以外でまかなわなければならない金額がどの程度になるかを考え、次の3つのライフステージに応じた資産形成・管理を行いましょう。
うーん、どれも、それなりに的を射た提案だと思いますが、いたずらに 「年金が足りないとは何事か」と叫ぶ のではなく、 老後への備えのヒントが詰まった金融庁の報告書 を、冷静な目で見るべきではないかと思います。
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