職場の無礼な態度によって明らかになったこと

Think CIVILITY(シンク シビリティ)という本があります。

仕事がつらくて会社を辞める人もいますが、

それ以上に、人間関係がつらくて辞める人のほうが多いのではないでしょうか。

職場に友好的でない人がいると、死亡リスクが高まるとの指摘が、

その本の中でされていましたが、さもありなんというところ。

きわめて重要な指摘がされているので、その一部を紹介します。

著者とクリスティーン・ピアソンの調査で、職場の無礼な態度によって、次のことが明らかになりました。
・48パーセントの人が、仕事にかける労力を意図的に減らしている。
・47パーセントの人が、仕事にかける時間を意図的に減らしている。
・38パーセントの人が、仕事の質を意図的に下げている。
・80パーセントの人が、無礼な態度を気に病んでしまい、そのせいで仕事に使うべき時間を奪われている。
・63パーセントの人が、無礼な態度を取る人を避けるために仕事に使うべき時間を奪われている。
・66パーセントの人が、自分の業績は低下していると答えている。
・78パーセントの人が、組織への忠誠心が低下したと答えている。
・12パーセントの人が、他人の無礼な態度が原因で転職をした経験があると答えている。
・25パーセントの人が、無礼な人にストレスを感じたせいで顧客への対応が悪くなることがあると答えている。

無礼な態度の人が職場にいると、管理職の時間もそれによって奪われ、生産性が下がるのです。人材派遣会社アカウンテンプスの調査結果によれば、フォーチュン1000企業の管理職、幹部は、社員間の人間関係の修復、あるいは無礼な人間による悪影響への対応のため、職場での時間の実に13パーセントを奪われています。これは、1年のうち7週間をそれに費やしている計算になります。

うーん、こうなってくると、無礼な態度の人は減給処分にしたほうが良くね、という話にもなりそうですが、

勤務評価をする上司が、一番無礼な場合は、悲惨です。

サラリーマンの悲しさは、上役を、選べないこと。

いやな人間関係に奪われるエネルギーほど、

無駄なものはありません。

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